計装エンジニアがきついと言われる理由5つ【経験談あり】
「計装エンジニアはきつい」「やめとけと言われた」――そんな声をネットや現場で耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
実際、計装エンジニアの仕事は専門性が高く、責任も重いため、向いていない人にとっては“かなりきつい職種”に感じられるのは事実です。
この記事では、現場を知る計装エンジニア目線で、 「なぜ計装エンジニアはきついと言われるのか?」を 具体的な理由5つ+実体験ベースの解説で分かりやすくお伝えします。
これから計装エンジニアを目指す方、 すでに働いていて「自分だけがきついのか?」と悩んでいる方の 判断材料になれば幸いです。
計装エンジニアがきついと言われる理由① 現場トラブルの責任が重い
計装エンジニアは、プラントや工場の制御・計測を司る中枢的な役割を担います。
そのため、
- センサー異常
- 制御不良
- ループ不調
といったトラブルが起きると、 **「まず計装に連絡」**となるケースが非常に多いです。
特に稼働中のプラントでは、
計装トラブル=操業停止リスク
につながるため、 精神的プレッシャーはかなり大きいのが現実です。
【経験談】
夜間操業中にDCSの異常アラームが連発し、 原因が特定できるまで現場と中央操作室を何度も往復したことがあります。
「自分の判断ひとつで操業が止まるかもしれない」という状況は、 慣れるまでは本当にきつかったです。
計装エンジニアがきついと言われる理由② トラブル対応で呼び出されやすい
計装エンジニアは、 **トラブルが起きた時に“最後に頼られる存在”**です。
その結果、
- 休日の呼び出し
- 夜間・早朝対応
- 緊急対応
が発生しやすい職種でもあります。
特に、
- 設備が古いプラント
- 24時間操業の工場
では、 ワークライフバランスが崩れやすいと感じる人も多いでしょう。
計装エンジニアがきついと言われる理由③ 覚えることがとにかく多い
計装エンジニアの業務範囲は非常に広く、
- 計測機器(圧力・流量・温度など)
- 制御理論
- DCS・PLC
- ループチェック
- 図面(P&ID、ロジック図)
など、 覚えることが膨大です。
しかも、 「一度覚えたら終わり」ではなく、 現場ごと・メーカーごとに仕様が違うため、 常に勉強が必要になります。
計装エンジニアがきついと言われる理由④ 現場環境がハードなことも多い
計装エンジニアはデスクワークだけでなく、 現場作業も避けて通れません。
- 屋外での点検
- 高所・狭所作業
- 夏の暑さ、冬の寒さ
といった、 体力的にきつい場面も少なくありません。
特に若手のうちは、 現場対応が中心になりやすく、 「思っていたより肉体労働だった」と感じる人もいます。
計装エンジニアがきついと言われる理由⑤ 評価されにくい・成果が見えにくい
計装エンジニアの仕事は、 **トラブルが起きないことが“成功”**とされがちです。
そのため、
- 問題なく動いている
- 事故が起きていない
状態では、 成果として評価されにくいという側面があります。
一方で、 トラブルが起きると一気に注目され、 ミスが強調されてしまうことも。
この「割に合わなさ」が、 きついと言われる理由の一つです。
それでも計装エンジニアが向いている人の特徴
ここまで読むと「やっぱりきつい仕事だな…」と感じたかもしれません。
ただし、 次のような人にとっては、 計装エンジニアはやりがいのある職種でもあります。
- 機械・電気・制御が好き
- トラブル対応に達成感を感じる
- 専門性を武器にしたい
- 将来的に設計・上流工程に進みたい
「きつい=誰にもできない」ではなく、 向き・不向きがはっきり分かれる仕事だと言えるでしょう。
きついと感じたら転職という選択肢もある
もしあなたが、
- 長時間労働が続いている
- 休日呼び出しが常態化している
- 成長や評価に不満がある
と感じているなら、 環境を変えるだけで“きつさ”が大きく減るケースも多いです。
実際、
- 現場 → 設計系
- メンテ → エンジ会社
などに転職することで、 働き方が大きく改善した計装エンジニアも少なくありません。
👉 次の記事では、 **「計装エンジニアに強い転職エージェント」**について詳しく解説しています。
無理に耐え続ける前に、 一度情報収集してみるのもおすすめです。
まとめ|計装エンジニアがきついと言われる理由
- 責任が重くプレッシャーが大きい
- トラブル対応・呼び出しが多い
- 覚えることが膨大
- 現場環境がハードな場合がある
- 成果が評価されにくい
「きつい」と感じるのは、 あなただけではありません。
大切なのは、 自分に合った環境・キャリアを選ぶことです。
計装エンジニアとしてキャリアを考えるうえで、
転職を検討する場面も出てくると思います。
ただし、進め方を間違えると後悔につながることもあります。
実際に多い失敗パターンや注意点については、
以下の記事で詳しくまとめています。
